Ektarの日の出

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初日の出を見に行った。去年は山だったけれど、今年は海だった。
去年の初日の出の時点ではまだカメラを持っていなかったから、本当はまた同じ山に登ってリベンジをしたかったのだけど、同行者らの体調などの理由により(どちらにせよ夜を徹しての移動をするが)、急遽海岸へ向かうことになった。

 

突発の撮影小旅行はいつだって楽しい。旅行の楽しさって、友達と合流する前から始まっていて、機材を準備する段階からわくわくが止まらなくなる。当日は晴れているだろうから感度いくつのフィルムが必要だとか、雲と波まで押さえたいから広角何ミリのレンズが欲しいだとか、そういうことを考えながら期待を膨らませて、集合場所へ向かう。

それにしても、こういう突発の撮影会では、なぜか必ず僕以外の二人の体調が悪い。運転免許を持ってるのは彼らなので、無免許だけど体調がいつも万全な僕としては非常に心苦しいものがある(それでも、僕はしばらく免許をとるつもりはない)。


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今回はフィルムカメラしか持っていかなかった。フィルムはPANFplusとEktar100で、モノクロとカラーで撮り分けた。

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日の出直前の空。

 

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光の状態がめまぐるしく変わっていくから、露出を合わせる作業が間に合わなくなる。おまけにホワイトバランスの調整もできないし、現像してみると撮ったときのイメージとは全く異なった画になってることもしばしばあった。

 

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日が顔を出す瞬間も何枚か撮ったのだけど、色々とうまくいかなくて現像されたフィルムを見て結構落ち込んだりもした。全てがマニュアル操作のフィルムカメラを使いこなすには、まだまだ腕も知識も足りないらしい。『撮れば映る』っていう認識がそもそも甘くて、60歳以上年上のカメラから説教をされたようだった。

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帰る途中に、撮りきれなかった数枚分を適当に消費した。

このフィルムは、国産のフジのフィルムと違って硬調な感じがして、かなりしっかりと色が乗る気がする。空色と黄金色、光の空気感の表現がとても綺麗で、以前の印象とだいぶ違って驚いた。

 

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 去年の8月に同じカメラ、レンズ、フィルムで撮った一枚。比べてみるとだいぶ雰囲気が違くて、空もなんだかべったりしている。「微妙なフィルムだな」と当時は思ったものだけど、微妙だったのは自分の腕だった。

同じ条件でも、腕次第でここまで変わってくるからフィルムの写真って面白いし、撮りがいがあると思う。